「板橋で王様を見た」「葛飾でバッタを見た」2019年3月30日(土)公開

前回(第19回)の「90年代のハードロックやヘヴィメタルを聴こうのコーナー」で鑑賞したU.D.O.の「TIMEBOMB」の興奮冷めやらぬ第20回目。

オープニングでは、上妻が子どもを押しのけてまで、エアチェックしているBS12 トゥエルビの『ザ・カセットテープ・ミュージック』のお話をしています。フリッパーズやピチカートがレコ屋で(レコスケくんのように)「DIGすること」にもたらしたパラダイムシフトについて、スージー(鈴木)さんが親切丁寧に説明してくれた回のお話をしながら、「渋谷にゃカラスとお店が多いから くみ取り便所に潜伏中なのだ」(電気グルーヴのCafe de 鬼(顔と科学))の「渋谷」について回想しています。wombで「STERNE」もやってないし、宇田川町にはCISCOもない。でも渋谷には最近ギター屋が多い…しかし運悪く上妻がニコニコギターズに行くと必ず定休日という話をしながら、ギターつながりで、板橋のDream’s Cafeで見た”安室奈美恵ちゃんと同期の”王様の話をしています。ちなみに王様のご子息がベースを弾いているバンド:ステレオガールについても王様が上妻に教えてくれました。また、王様に謁見したいと思いました。

本編では、ENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾作品:映画『カメラを止めるな!』について、お話をしようかと思っていたのですが、いつの間にかウォーキング・デッド』(原題:The Walking Dead) についての「緊張させるだけであまり話が前進しない」「ゾンビより人間が怖い」「ゾンビよりインフルエンザが怖い」などのいい加減にしろという愚痴に…。ゴジラやキングコング、『フランケンシュタインの花嫁』のようにルックがいい、普段見れない、ものを見に行くのが映画という点では、確かに、『カメラを止めるな!』の顔がいい「おばちゃん」は映画的であるというような話をしながら、とって付けたように『Thir13en Ghosts』(監督:スティーヴ・ベック、2001年)や『平成狸合戦ぽんぽこ』(監督:高畑勲、1994年)(と狸そのもの)について話をしています。

【40分20秒あたりから】今回のお悩み相談コーナーは…

できたて食パン大好きママさんからの「自分の実家と旦那さんの実家の居心地」のお悩みについて、ムスタング、ダッジ、ゲレンデ、ジャガー(xj)、カイエン、フィールダー、クラウン、クラウン、エスクワイア、ステップワゴン、アルファードなど、徳大寺有恒や小林旭の「自動車ショー」かと思うような視点から、そんな車を買わない二人が答えています。

【58分30秒あたりから】今回の「90年代のハードロックやヘヴィメタルを聴こうのコーナー」は…

今回の一枚は、アメリカのハードロックバンドスキッド・ロウの2枚目のスタジオアルバム、『スレイブ・トゥ・ザ・グラインド』です。日本では1991年6月18日にMMGから発売されています。

スキッド・ロウはボン・ジョヴィの前身となるバンド、ワイルド・ワンズのメンバーだったギタリストのデイブ・スネイク・セイボと、ベーシストのレイチェル・ボランが中心となって結成されたため、何かとボン・ジョヴィとの関係性について語られますが、音楽性という点ではこちらの方がよりハードロック然とした印象があります。まぁ、メタルとかハードロックが好きな人なら知らないはずがないこのアルバムを今回は鑑賞しました。

“Monkey Business” 、”Slave to the Grind”、”Wasted Time”、”In a Darkened Room”、 “Quicksand Jesus”の5曲がシングルカットされていますが、全米ナンバーワンシングルみたいなものはないのですが、アルバムとしては、US Billboard 200で1位を獲得。アメリカでは200万枚のセールスがありダブルプラチナムの認定を受けています。また、日本でもオリコンチャートで最高3位を記録しています。

年明けからやややることが多く、リサーチ不足ですが、豆知識としてジャケットのアートワークはヴォーカリストのセバスチャン・バックの父親が担当し、4面から構成されている一見中世風の壁画は、よく見ると現代的なガジェットが描かれているのも、案外見落としがちなポイントかもしれません。

バーンのレビューをまとめると、「メンバー全員の音楽的実体験や現代の若者の情感などが混然一体となってヘヴィな陶酔を感じさせる。(中略)デビューアルバムとの違いは、楽曲等を含む音楽的な幅が狭まったこと。」(酒井 81)、「”売れ線死守の義務”を微塵も感じさせない、ヘヴィでアグレッシブな作品に仕上がった。(中略)大半がヘッドバンギングが似合うような強力なナンバーばかり。(中略)バンドの中での”静”と”動”とのコントラストがより明確になった。」(増田 91)、「②のヘヴィさ、⑩のカッコよさには文句なく拍手を贈りたいし、バラード3曲以外は実に荒々しくて彼ららしい。」(広瀬 88)「コンパクトで分かり易い、ある意味でポップな楽曲を指向し、スタイリッシュなイメージを気にしながらも、走り出すと加熱して細かいところなんてどうでもよくなってしまうという、スキッド・ロウの本質を思い知らされる作品。」(平野 94)

プロデューサーは、前作に続き、Wagener has produced or mixed platinum selling albums by Mötley Crüe, W.A.S.P., Overkill, Accept, Great White, Stryper, Poison, Keel, Alice Cooper, Lordi, Extreme, Megadeth, Janet Jackson, Ozzy Osbourne, Dokken, Metallica, White Lion, and Skid Row.、説明不要のマイケル・ワグナー。

1991年の6月日本では、 B.B.クイーンズ[3rdシングル] 『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』、槇原敬之[3rdシングル] 『どんなときも。』 、 Mi-Ke[3rdシングル] 『ブルーライト ヨコスカ』、JITTERIN’JINN[5thシングル] 『帰っておいで』などがリリースされました。

ツイッターを今更はじめました

こちらもあわせてご活用ください。

「お小遣いもない。店に行っても売ってくれない。じゃ河原。」2019年03月20日(水)公開

「あれ、五丁目ラジオ最近配信されてないんじゃない?」と、思ってくれている人が世の中にどれくらいいるのかわかりませんが、今回の収録日は2019年2月21日(木)でした。と約1ヶ月更新がなかったわけですが、新聞ができたり、五丁目ラジオのBGMをまとめ売りしてみたりしていたので、案外本人たち以外は気にしていないかもしれない第19回目なのかもしれません。

そんな今回は、ツアー帰りのでちょっと眠い新井さんのヒューマン・ビートボックスからはじまり、新井さんが4月にアメリカに行く話や、あのビックネームも執筆している『五丁目新聞』最新号についての話を経て、最近上妻が研究していた米GIBSON社のSGについてのお話は、説明下手な上妻にしては上手にまとめられており、尊敬する大人の一人である岡田さんからThe Whoのlive at Leedsを聴いてちゃんと勉強しろと指導された話もしています。いずれ「五丁目ラジオ・リサーチ室」にアーカイブしたいともいます。

その流れでKPMのリーダー廣瀬さんが使うスタインバーガーなどにもみられるヴィンテージ機材が、パーツどりのために、個体が少なくなっている話などオープニングトークではしています。

そして、今回は上妻の関心ごとである

「日本の大手コンビニエンスストア企業3社が、18歳未満への販売が禁止されている成人向け雑誌の販売取りやめを相次いで発表した。日本では、今年9月にラグビーワールドカップが開幕するほか、2020年夏に東京オリンピック・パラリンピックを控え、多くの外国人観光客の訪問が見込まれている。」

という話題に対して、電気グルーヴとの出会いは『スーパー写真塾』であったとか、エッチな本は昔は河原にあったこと、そういう本は案外文化レベルが高いとかいう話をしながら、新井さんがツアーで手に入れた『月刊かえる』の内容とそのコストについて、割と真剣にお話しています。あれ?ひょっとして傑作回?!というような内容です!

【41分47秒あたりから】今回の「90年代のハードロックやヘヴィメタルを聴こうのコーナー」は…

今回の一枚は、ドイツのヘヴィメタルバンドU.D.O.の4枚目のスタジオアルバム、『タイムボム』です。日本では1991年5月21日にBMGビクターから発売されています。

ウドといえばプロモーターか、鈴木が一般的ですが、メタルキッズなら一度は聞いたことがあるであろう、アクセプトのヴォーカル:ウド・ダークシュナイダーが1987年に結成したバンドがU.D.O.です。

個人的な印象ですが、結局この後元サヤのアクセプトに復帰するわけですが、復帰後の2枚目のアルバム1994年発売の『デス・ロウ』の印象がとてもとても悪く、これまで積極的に聴こうと思わなかったわけですが、このアルバム『タイムボム』こんな機会じゃなと向き合えないと思い、取り組んでみようと思いました。

結果、このアルバムとてもいいです。1992年ごろに出会っていたら、これ毎日聴いてただろうなぁとか思ってしまいます。何がいいっていうと、ギターがいいです。マティアス・ディートさんの弾くギターは、ジャーマンメタル寄りではなく、イングヴェイ寄りのネオクラシカル路線なのですが、弾きすぎない感じが食い足りなさを感じさせつつも、これを良いと思わせるのは結構至難の技ではないかと思います。ネットで検索するとジューダス・プリーストのペインキラーがリファレンスとして紹介されていますが、そういう文脈で理解はできるけれど、こちらの方がより野暮ったいというか、ダサい感じがします。

バーンのレビューをまとめると、

「ウド・ダークシュナイダー個人の基本姿勢は4枚目の本作にも脈々と流れていて、特に7などは上級のパワーメタルに仕上がっている」(酒井 81)

「”HMをルーツとするHM”であり、クオリティと攻撃性を併せ持つ作品としては、最上級に近いものだと言える。(中略)”意地にも似た気迫”……これは彼らにとっての「painkiller」なのかもしれない。」(増田 90)

「明らかに「painkiller」を意識したハード&ヘヴィな本作は、ドイツのことなんか忘れて世界に飛び出すにふさわしい強力盤に仕上がった。」(広瀬 94)

「ACCEPTというひとつの様式によりかかりきることなくウドを主役の座に再び押し上げる、文字通りの”力作”だ。」(平野 91)

という感じです。

プロデューサーは、アクセプトのドラマーとしてウドと長年活動を共にしたステファン・カウフマン。と今調べていて驚いたのは、カウフマンが元ドラマーだったことで、1989年頃からカウフマンが激しいドラミングと長年のツアーから背骨の異常をきたし活動不能になり、プロデューサーに転向、その後1994年のアクセプトの再結成ではドラムに復帰するものの再度の体調悪化のためにバンドを離脱。1997年、ウドとステファン・カウフマンを中心にU.D.O.としての活動を再開した時にはギタリストとしてバンドに参加しました。

1991年の5月日本では、 Mi-Ke[2ndシングル] 『好きさ好きさ好きさ』 、 観月ありさ[1stシングル] 『伝説の少女』 、 小泉今日子[32ndシングル] 『あなたに会えてよかった』 、TM NETWORK[25thシングル] 『Love Train/We love the EARTH』などがリリースされました。

番組内で『あなたに会えてよかった』の作曲者は誰だという話で、上妻が適当に阿久悠とか言ってますが、作詞は小泉今日子さん、作曲・編曲は小林武史さんでした。ちなみに『伝説の少女』は作詞・作曲が尾崎亜美(編曲:佐藤準)さんでした。じゃあ、『好きさ好きさ好きさ』は?というと、イギリスのロックバンド:ゾンビーズ(The Zombies)のシングル「お好きな時に(Whenever You’re Ready)」のB面曲でしたという発見がありました。

ゾンビーズ『好きさ好きさ好きさ』

観月ありさ『伝説の少女』

小泉今日子 『あなたに会えてよかった』