五丁目ラジオ2・水曜日:祭りの終わり、ロマン的芸術の始まり、そしてワンコイン?!SP

『五丁目ラジオ 第130回』は、知的好奇心と、わりと切実な作戦会議が同居してしまった回です。毎度のことなんですけど、「今日は雑談回かな」と思って始めると、途中から普通に“決めなきゃいけない話”になっていくんですよね。

オープニングは、まず季節の話です。夜が急に寒くなって、福島の実家はこたつを付けたらしい、みたいな。こういう体感の変化って、ニュースより先に身体が教えてくれるところがあるじゃないですか。そこから新井さんの実家の話になって、地元の祭りが子ども不足で成り立たなくなり、昔ながらの「みんなで引く」系の行事が消えて、マルシェとかキッチンカー中心の小規模フェスっぽいものに変わっていく、という変遷が出てくる。で、これ、私はわりと重要だと思ったんですが、観に行く側は「ハレの日を期待して」行ってると思うのですが、出る側は案外「平常運転」なんじゃないですかね。この認識のズレが、今のフェス文化の肝なんじゃないか、みたいな話をしてます。

番組の核になるゼミのコーナーは、ヘーゲルの『美学講義』の絵画論です。いきなり難しそうに聞こえるんですけど、今回やってるのはわりと素朴な問いで、つまり「絵って何でできてるの?」というところから入っていく。古典的芸術形式、たとえば彫刻が共同体の“客観”を表すのに対して、絵画はロマン的芸術として、個人の“主観”とか“内面”に寄っていく。しかも絵画っていうのは、基本が2次元で、時間の流れを直接は表現しない。それなのに、光や影、色、構図、遠近法、材料としての油絵具みたいなものを駆使して、内面を出していく。わざわざ「2次元です」って言い直すのが逆に面白いんですよね。当たり前を当たり前で終わらせないというか。

それで、私が今回いちばん「おっ」と思ったのは、背景の話です。絵の中では、人物だけじゃなくて、背景の木々ですら“主体性”を持ってしまう。現実の木じゃなくて「絵の中の木」だから、フィクションとしてそこに存在してるものが、一つ一つ主題になれる。これ、絵画論の話なんだけど、映画にも通じるんじゃないか、みたいな連想まで行きます。ワイヤーアクションのワイヤーが見えないみたいに、見せないことで成立するものがある、という話に近いのかもしれない、と。

で、後半は急に現実に戻って、冬コミに向けた「報告連絡相談」です。岡田斗司夫ゼミで指導を受けた流れを踏まえて、冊子の仕様を16ページに絞って、値段もワンコインの500円でいこう、という作戦を立てます。ここで大事なのが“軽さ”で、内容も物理的在庫も重くしない。100部か200部か、単価がどうこう、差額がほぼないとか、そういう生々しい話を普通にしています。で、最後に地味に重要なのが、奥さんの「決裁」が下りた、という裏話。家庭内の承認プロセスを通過しないと、同人活動って継続できないんですよね。国会でプレゼンした、みたいな比喩で笑いにしてますが、わりと本質です。

そして、ここでちゃんと告知も入れておきます。

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『今日の士郎 美味しんぼ完全感想シリーズ2 逢いたいあなたにBelieve編』

日常系の芸術論から、コミケの販売戦略まで。今回は、知性と実務が交差したというより、交差せざるを得なかった、という感じの味付けが濃い目になっています。

というわけで……今回もお時間の許す限り、どうぞ最後までお付き合いください。

オープニング・キーワード

  • 秋の寒暖差
  • 夜が急に寒い
  • 9月中旬の寒さ
  • 季節の変わり目
  • 体感
  • こたつ
  • いつから
  • 福島
  • こたつ
  • 出す時期
  • 実家の近況トーク
  • 地方の秋支度
  • 地方の暮らし
  • 9月
  • 実家に帰省しない理由
  • 地元のお祭り
  • なくなった
  • 祭りがなくなる
  • 祭りの形が変わる
  • 祭りのフェス化
  • 地域イベント
  • 今どきの祭り
  • マルシェ型イベント
  • 屋台が減った祭り
  • 出店が多いイベント
  • 盆踊りがなくなった
  • 子どもがいない
  • 地域行事
  • 伝統行事
  • 継続問題
  • ねぶた
  • ねぷた
  • 祭りの活性化
  • 仕組み
  • 音楽フェス
  • 地方開催
  • フジロック以外のフェス
  • サマソニ以外のフェス
  • 持続可能な地域イベント
  • ハレの日

今日の士郎:あらいごうゼミ:ヘーゲル『美学講義』【あらいターン】

  • ヘーゲル
  • 美学講義
  • ロマン的芸術
  • 芸術哲学
  • 芸術ジャンルの体系
  • 象徴的芸術形式
  • 古典的芸術形式
  • ロマン的芸術形式
  • ジャンル
  • 3つ
  • 絵画
  • 音楽
  • 絵画論
  • 要約
  • 共同体
  • 共同体の共通認識
  • 客観的な芸術
  • 主観的な芸術
  • 主体性
  • 個人の内面
  • 肖像画
  • 絵画とは何か
  • 材料
  • 技法
  • 内容と作り方
  • 構図
  • ルール
  • レイアウト
  • 構成
  • 2次元とは
  • 時間の流れ
  • 表現しない
  • 構図
  • 過去現在未来
  • 絵画と彫刻の違い
  • 平面
  • 立体
  • 絵画に必要なもの
  • 光と影
  • 心情表現
  • 明暗
  • コントラスト
  • 絵画
  • 遠近法
  • 消失点
  • 線遠近法
  • 奥行き
  • 色彩
  • 色の象徴
  • 宗教画
  • マリア
  • 青い服
  • キリスト教
  • 題材
  • 神の愛
  • 主体と背景
  • 背景も主題になる
  • フィクションとしての絵画
  • 絵画の主題性
  • すべてが主題
  • 映画と絵画の比較
  • ワイヤーアクション
  • アニメをヘーゲル美学で読む/li>

エンディング・キーワード

  • 夫婦の会話
  • 家庭内決裁
  • 家庭内プレゼン
  • 家計に負担
  • 夫婦で予算相談
  • 国会でプレゼン
  • 決裁が下りた
  • 家族の理解を得る
  • 同人活動
  • 家族の協力
  • 続けるための方針