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GOCHOME あらいごう・あがつまひろしの五丁目ラジオ

EPISODE / ARTICLE MODULE

五丁目ラジオ2日曜サンデー<13時台>「鯨とガンプラと150円の入浴料」

2:36 AM

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年度末のざわざわした空気のなか、大阪・名古屋ツアー帰りの滞空時間を引きずったまま始まる第136回です。

世の中は3月31日というだけで妙に帳尻を合わせたがるわけですが、こちらはまだライブの余韻と、メール返信の間合いと、栃木の静かな宿の記憶のなかを漂っています。

大阪のフェス「六感音祭」では、トリプルファイヤー、踊ってばかりの国などが並ぶなか、トップバッターの銀シャリが漫才で会場をつかむという事件がありました。音楽フェスにおける漫才って、場違いなようでいて、むしろ場の空気を一番冷静に測っている感じがあるじゃないですか。そこで見えてくるのは、ライブの熱狂だけではなく、「人と人との反応の仕方」みたいな、案外やっかいな問題なんですよね。

オープニングの要旨

オープニングでは、年度末の落ち着かなさ、大阪・名古屋ツアーの余韻、大阪フェス「六感音祭」の話から、メール返信をめぐる感覚の違いへと話が広がっていきます。

「問題なければ返さない」「ノーリプライならOK」という態度は、ただの無精なのか、それとも現代の即レス圧から自分の時間を守るための小さな技術なのか。

さらに、栃木県塩谷町の自然休暇村にこもった話へ。1泊3,300円、入浴料150円。論文を読むための缶詰合宿のはずが、鞄にはリック・ドムのガンプラ。ネギ間とうどんを煮て、よくわからないWi-Fiのなかでモノアイを光らせる。

知的生産と現実逃避は、本当に別物なのか。まあ、机に向かう人間の横には、たいてい別の欲望が座っていますよね。

オープニング・キーワード

  • 年度末
  • 大阪・名古屋ツアー
  • 六感音祭
  • 銀シャリ
  • トリプルファイヤー
  • 踊ってばかりの国
  • メール返信
  • ノーリプライならOK
  • 栃木県塩谷町
  • 自然休暇村
  • 入浴料150円
  • リック・ドム
  • ガンプラ
  • 缶詰合宿
  • So What?

今日の士郎:『美味しんぼ』アニメ第27話「激闘鯨合戦(前編)」【上妻ターン】

今回取り上げるのは、『美味しんぼ』アニメ第27話「激闘鯨合戦(前編)」です。

テーマは、鯨を食べる文化と、動物愛護の正義の衝突。昔の話のようでいて、今見るとかなり現在形の問題に見えてくる回です。

外国人板前のジェフは、「知能の高い動物を食べるべきではない」という立場から、鯨食に反対します。そこで山岡士郎は、食文化の相対性を説きながらも、最終的にはジェフに鯨を食べさせ、「美味しい」と言わせてから正体を明かすという、なかなか危険な手を使います。

正義と正義がぶつかる話に見えて、実際には「相手をどう説得するのか」「相手の信念を壊してよいのか」「文化を守る側は本当に穏健なのか」という、かなり嫌な問いが顕出。

山岡は正しいことを言っているようで、やり方はだいぶひどい。けれど、そのひどさ込みで『美味しんぼ』を読んでしまう。ここがまた困るところです。

鯨料理をめぐる食文化論でありながら、気づけば、正義の押しつけ、文化相対主義、コンプライアンス以前の昭和的説得術まで見えてくる。

「食べればわかる」という言葉の裏側に、けっこう暴力的なものが潜んでいる回です。

今日の士郎・キーワード

  • 美味しんぼ
  • 第136回
  • 激闘鯨合戦・前編
  • 鯨料理
  • 食文化
  • 動物愛護
  • 文化相対主義
  • 外国人板前ジェフ
  • 山岡士郎
  • 栗田ゆう子
  • 知能の高い動物問題
  • 食べてから正体を明かす
  • 騙し打ちの説得術
  • 正義の衝突
  • 昭和的コンプライアンス
  • 嫌な気持ち
  • 鯨ベーコン
  • 食べればわかるの危うさ
  • 今日の士郎
  • 士郎の外堀埋め戦法

エンディング

エンディングでは、大阪のフェスで『今日の士郎』が完売した話から、関西圏における『美味しんぼ』需要の可能性へ。

銀シャリの漫才で沸く大阪の地で、山岡士郎の偏屈な正義をめぐる冊子が売れていく。これはただの物販の成功というより、「食と正義と、ちょっと嫌な気持ち」への需要が、まだまだ地中に眠っているということなのかもしれません。

そして最後は、なぜかコーラとゲップの話へ。

正義を語り、文化を論じ、ガンプラを作り、鯨を食べる。けれど人間は、最後には炭酸で体が鳴る存在でもあるわけです。どれだけ立派な理屈を並べても、身体は「プスッ」と現実へ戻してくる。

第136回は、年度末の疲れ、ツアーの余韻、返信しないメール、150円の風呂、リック・ドム、鯨合戦、そして宇宙的なゲップが、妙な角度で一本につながる回です。

正義とは何か。休むとは何か。人はなぜ、論文を読むための宿にガンプラを持っていくのか。

答えは出ませんが、聴くと少しだけ、自分の中の面倒くさい部分が肯定されるかもしれません。

エンディング・キーワード

  • 今日の士郎
  • ZINE完売
  • 関西の美味しんぼ需要
  • 食と正義
  • 鯨合戦
  • 山岡士郎
  • コーラ
  • ゲップ
  • 宇宙のささやき
  • まあ、いいんですけど。

というわけで……今回もお時間の許す限り、どうぞ最後までお付き合いください。

ON AIR 五丁目ラジオ2日曜サンデー<15時台>「鯨と人間、あるいは正義という名の集金システム」
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